ライオンは四駆が苦手:多摩動物公園駅 街はぴライター 投稿記事

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ライオンは四駆が苦手
【アミューズメント】【多摩動物公園】
回帰線」さんによって書かれた記事です。
この記事は64はぴです。
 クラクションが長く響き渡ると、それが合図のように低く腹に響くような咆え声が聞こえてきた。目の前のフラミンゴの群れが騒めき立つ。ライオンが獣舎に戻る時刻だ。私はサファリ橋へと急ぐ。

 百獣の王“ライオン”。多摩動物公園では、人間がライオンバスという名の檻に入り、敷地に放たれた20頭ほどの群れを見物するシステムになっている。サファリバスとしては国内初の試みとのことだ。橋から下を覗くと、クラクションに促されたのであろう、数頭が獣舎へと続く鉄の扉付近に集まっている。

 ネコ科の動物はそのほとんどが単独行動だ。しかしライオンは違う。群れで生活する。それでもやはりネコ科はネコ科、自我意識が強いのか威嚇あり反逆あり服従あり無関心あり、まるで人間社会と同じだ。扉が開いても素直に獣舎へ向かうものばかりではない。そこで登場するのが四輪駆動車だ。

 窓の全てを鉄格子で覆った四輪駆動車が走り出す。疾走し斜面を駆け上がりライオンを追い立てる。『チェッ』といった風で、ライオンは恨めしげに四駆車を振り返り振り返り走り出す。扉まで追い詰められ躊躇するライオン、エンジンを唸らせクラクションを鳴らし威嚇する車。『入れー、入れー』と女性ドライバーの声。諦めたのだろう、ライオンは獣舎へと歩き出す。四駆車は踵を返し他のライオンに向かう。

 四輪駆動車が、野生ではライオンの獲物であるシマウマ模様である皮肉に思わず『ニヤリ』。30分足らずの追い込みショーでした。
掲載日付:2007/12/22
沿線ライター:回帰線さん

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